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2011年6月 1日 (水)

鳥啼山更幽

(とりないて やまさらに しずかなり)

鳥が一声啼き去り、山はいっそう静けさ深まる。
寂寥感が深まる情景。

風定花猶落 (風定まって花猶落つ、)
鳥啼山更幽 (鳥啼いて山更に幽なり)
  宋代の王安石(1021~1086)の集句詩
風が止み なお花が落ち、
山に鳥の一声響き、さらに静かなり。

「入若耶渓(じゃくやけいにいる)」   王 籍(おうせき502~557)
艅艎何泛泛(よこう なんぞ はんぱんたる)
空水共悠悠(くうすい ともに ゆうゆうたり)
陰霞生遠岫(いんか えんしゅうに しょうじ)
陽景逐廻流(ようけい かいりゅうをおう)
蝉噪林逾静(せみ さわがしくして はやし いよいよ しずかに)
鳥鳴山更幽(とり ないて やま さらに ゆうなり)
此地動帰念(このち きねんをうごかし)
長年悲倦遊(ちょうねん けんゆうをかなしむ)

美しく飾った舟がゆらゆらと揺れて行き、
空と水は共に実にゆったりとしている。
雲と霞は遠い山間から湧き出て
陽光は廻流を追って水面を照らす。
蝉しぐれは、より林の静けさを感じさせ、
鳥が鳴き、山は更に幽境の深み増す。
ここにいると、里心も湧いてきて、
長年にわたる転々と旅多き身を悲しく思う。

※芭蕉は、この詩を心において、王安石が捨てた「蝉噪林逾静」を「閑かさや岩にしみ入る蝉の声」と詠んだといわれる。

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