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2011年6月 3日 (金)

行到水窮処

(ゆいてはいたる みずのきわまるところ)

ゆくゆく水の湧き出るところへ行き着く

行到水窮処   (行って水の窮きる処まで) 
坐看雲起時   (坐して看る雲の起きる時を
)   王維「終南別業」(三体詩)
川に沿って遡ってゆくと、いつしか水源に達してしまった。
腰をおろし、なにげなく見上て、雲が湧き起こってくるのを見ていた。

安閑無事にして、水と共に行き雲と共に去る無心の境界

--終南別業--                 王維 

中歳頗好道    中歳頗る道を好み
晩家南山陲    晩に家す南山の陲
興来毎独往    興じ来たれば 毎に独り行き
勝事空自知    勝事  空しく自ら知りぬ
行到水窮処    行きて到る 水の極まるところ
坐看雲起時    座して看る雲の起こる時
偶然値林叟    偶然  林叟(りんそう)に値(あ)い
談笑無還期    談笑して還(かえ)る期(とき)無し

中年の頃から いささか仏道に心をひかれ
晩年になり    南山の裾に家を建てた。
気が向けば  いつもひとりで出かけ
この妙境は   ただひとり賞玩するだけである。
ゆくゆく果てに 水源に行き着き、
腰をおろして  漫然と雲の起こるさまをみる
たまたま    樵(きこり)のご老人に出会うと
話がはずんで  帰るときを忘れてしまう

       

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